• 讃岐賢一(管理者)

ちょいとばかり(怒)な移染のお話①

ラブリーチェーンしみ抜きブログへようこそ!管理者・讃岐です。

さて、物騒なタイトルをつけてしまいましたが、今回と次回、移染処理をしたお話をしたいと思います。

今回処理したのはこんな移染。


カットソーとコーデュロイの上着です。

両方とも同じお客様のもので、家庭洗濯で他の物から色移りしてしまったそうです。色移りの原因となった『他の物』はお出しになられなかったので、どんな素材のどんな洗い表示だったのかはわかりません。

でも、せめて家庭洗濯で容易に色が落ちるものは作ってほしくありませんね、アパレル業者さんには。

『質がいいものを作ってるんじゃない、安いものを作ってるんだ!』と言われればそれまでなのかもしれませんが、せめて『破れやすい』『ファスナーが壊れやすい』など、他の被洗物に迷惑をかけないところで手を抜いていただきたい。






あ、コーデュロイのやつ、しみ抜きシールの右上、処理済んでないや(^_^;)


今の家庭洗濯は、昔に比べて移染が起こりやすい状況が整っています。

  1. 色止めがきちんとされていない服

  2. コンパクトで軽い超濃縮洗剤

  3. やたら節水したがる洗濯機

ただでさえ服の色が流れやすいのに、色流れを誘発しやすい濃い洗剤(適正な濃度の洗剤は、流れた色をキャッチして再付着防止の効果があります。洗剤の使い過ぎや衣類に直接液体洗剤をかけてしまうなどの誤用をした際に高濃度洗剤はリスクが高いという意味)。

更には流れた色が大量の水で分散されれば大事に至らないのに、節水至上主義の洗濯機がうまいこと染料を濯ぎだしてくれません。

そりゃ移染事故も増えるわけだ。


ここで家庭で出来る自衛策を考えてみました。

  1. 洗濯洗剤は中性で濃縮じゃないのものを選ぶ。一般的にアルカリ性の方が色を流す力が強く、酸性は色止めの効果が期待できます。しかし酸性の洗濯洗剤はあまり出回っていないようで入手は難しいと思われます。以前花王が出していた弱酸性洗剤は漂白剤入りだったので白物をキレイに白くするのにはオススメですが、色柄物に使い続けると色褪せの元にもなりますので却下。よって次善の策で中性。ただ、弱アルカリ性の方が汚れ落ちは良いことが多いので難しい選択ですが…。また、濃縮のものは計量時に誤差が大きくなりがちなのと、心理的に『こんな量でほんとに汚れ落ちるの?』と心配しがち。ついつい多く入れたくなっちゃいますので、濃縮率が低い方が良いと思います。

  2. 必ず洗濯機の洗剤投入口を使用する。お洋服に洗剤を直接かけるのは御法度です。濃い界面活性剤が脱色を誘発します。

  3. 洗濯コースは自分で選択。洗濯機の全自動は節水至上主義。洗いを良くすることは二の次になっています。水位を高めに設定する。これだけでも色が出る服と他の服の間に距離が生まれますので、移染防止には少なからず効果あり。そしてすすぎ回数も増やす。なんなら注水すすぎを使ってすすぎの効率を良くする。

と、こんなところでしょうか?


まだ移染の酷い事例がありますのでそれは次回ということで。




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