• 讃岐賢一(管理者)

コートに付いたコーヒーのシミ


長らくご無沙汰していました。

恐らくは年内最後のブログ更新となります。

本日のしみ抜きはコートに付いたコーヒーのしみ抜きです。

最初はしみ抜きなしでクリーニングのみのご依頼でした。

そして、洗っただけでは落ちなかったので、しみ抜き依頼されました。

ちょっと歯に衣着せぬ物言いになりますが

正直、『はぁ~ッ!?』という感じです。コーヒーのシミが洗っただけで落ちないのは当たり前です。お客様も受付スタッフもシミのことを知らなさすぎっ!

ひとえにワタシの啓蒙活動不足です。なのでこの場を借りて、今回のコーヒーのシミについてのうんちくを垂れ流してみようと思います。

1)コーヒーってどんな成分?

 まずコーヒーもブラックコーヒーなのか、砂糖入りなのか、砂糖ミルク入りなのかで、

 その成分は違います。

 コーヒーの成分はカフェイン・ポリフェノール・タンニンなど。『コーヒー染め』なる染め方が

 あることでもわかるように、タンニンなどは色素でもあります。

 そして砂糖は炭水化物の一種『ショ糖』が主成分で、よく水に溶ける物質です。

 ミルクは動物性脂肪とタンパク質が主成分です。

 これらの様々な物質を、『洗い』だけできれいさっぱり取れる手段はありません。

 洗いは【ドライクリーニング】という油を落とすことに特化した処理と、【水洗い】という

 水に溶ける物質を除去することに特化した2種類しかありません。特にお客様からのご指定がなければ  その衣服にふさわしい洗い方で洗い、アイロンやプレスで仕上げをしてお終いですから、

 上記のコーヒーの成分のうち、タンニン等の『色素』やミルクの『タンパク質』というそもそも洗った  だけでは取れない物質は取れないまま放置されてしまいます。

2)コーヒーのシミって、どうやって取るの?

 しみ抜きの基本的な手順は、  ①油性処理

 ②水性処理

 ③タンパク処理

 ④タンニン処理

 ⑤漂白

 ⑥その他

 という手順で行います。

 1)で出てきたコーヒーの各種物質は  ①の油性処理でミルクの動物性脂肪を落とし、  ②の水性処理で砂糖を除去。

 さらに③のタンパク処理でミルクのたんぱく質を処理し、

 ④のタンニン処理でコーヒー本体の成分、タンニンを落とします。

 しかし、コーヒーは他の様々な物質・色素が入っているため、

 ⑤漂白を行い、大体のコーヒーのシミは取れます。

逆に言うと、こんな5工程を踏まないとコーヒーのシミって取れないんです。

そして、手順を間違えると逆にシミが落ちづらくなります。

④のタンニン処理はコーヒーの主成分にアタックするので、すぐにでも使いたい薬品なのですが、

この薬品は酸性。タンパク質が残っているところに酸性の薬品を滴下すると、タンパク質が凝固して

より落ちづらくなります。

また、タンパク質は熱でも凝固します。

『洗うだけで落ちないかしら…?』というお客様の気持ちもわからなくはないですが、

乾燥時に熱をかけることで多くのシミは悪化してしまいます。

【あぶり出し】のように無色透明だったシミが乾燥工程を経ることで酸化して茶色く発色したり、

生卵に火を通すと液状だった生卵が固形化するように、熱をかけることでシミの原因物質は

頑固な(ある意味安定した)状態に変質(いや、進化?)していきます。

だからお客様は、シミがあることが分かっているのなら、そしてそのシミを落としたいと思うのなら、

『洗ったら落ちるんじゃないの?』なんて意識は捨てて、きちんと『しみを落としたい』旨を

伝えてください。弊社にはしみを落とす知識と技術がある程度備わっています。 業界の最高水準とまでは申しませんが。

受付スタッフも、明らかにシミがあることが分かっているのなら、シミに熱をかける

(=ただ洗って乾燥する)ことでシミが落ちづらいものに進化してしまうということを

念頭に置いてお客様にしみ抜きを勧めてください。

と、お客様も受付スタッフも敵に回さんばかりに散々好き勝手言い放ちましたが、

今回のコーヒーのシミ、漂白処理まで行いきちんと落とせました。

シミのことでお困りでしたら、ラブリーチェーンにご相談ください。

特に本店はしみ抜きをする者(=ワタシ)が居ることが多いので、直接シミのご相談を承ることも場合によっては可能です。様々な仕事を抱えているので、いつでも可能とは言えませんが…。 来年もよろしくお願いいたしますm(__)m

#しみ抜き #コーヒーのシミ

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